傷寒論 辨脈法 第二十一條
問曰病有不戰不汗出而解者何也荅曰其脈自微此以曾經發汗若吐若下若亡血以内無津液此陰陽自和必自愈故不戰不汗出而解也。
問ふて曰く、病に戰せず汗出でずして解する者あり何ぞや、荅へて曰く、其の脈自から微、此れ曾て發汗若くは吐若くは下若くは亡血を經るによって内に津液無きを以て此れは陰陽自から和し必ず自から愈ゆ故に戰せず汗出でずして解するなり。
お尋ねします、病氣にふるえないで汗が出て治る者があるのは何でしょうか。先生が荅えて言われるのには、その脈が自然に微であるのは、これはかつて發汗したり、もしくは吐いたり、下したり、亡血したりして体の中に津液が無く、これは陰陽がおのずから和すれば必ず自然に治る、それでふるえず汗が出ないで治るのである。