傷寒論 辨脈法 第二十三條
問曰脈病欲知愈未愈者何以別之荅曰寸口關上尺中三處大小浮沈遲數同等雖有寒熱不解者此脈陰陽爲和平雖劇當愈。
問ふて曰く、病を脈し愈ゆると未だ愈えざるとを知らんと欲す、何を以て之を別たん、荅へて曰く、寸口關上尺中の三處の大小浮沈遲數同等なれば寒熱解せざる者ありと雖も此れは脈の陰陽和平を爲す劇しと雖も當に愈ゆべし。
お尋ねします。病(人)の脈を見て、愈えたりまだ愈えないのを何で区別するのでしょうか。先生が荅えて言われるのには、寸口、關上、尺中の三か所の脈が大小浮沈遲數が同等で、寒熱があったとしても治らない者は、これは脈の陰陽が和平をなしているので、症狀が激しくても治るのです。