傷寒論 辨脈法 第二十四條

立夏得洪大脈是其本位其人病身體苦疼重者須發其汗若明日身不疼不重者不須發汗若汗濈濈自出者明日便解矣何以言之立夏得洪大脈是其時脈故使然也四時倣此。

立夏に洪大の脈を得るは是れ其の本位、其の人病み身體疼重を苦しむ者はすべからく其の汗を發すべし、若し明日身疼まず重からざる者は汗を發するを須ゐず、若し汗濈濈と自から出づる者は明日便はち解せん、何を以て之を言ふ、立夏洪大の脈を得るは是れ其の時の脈故に然ら使むなり、四時これに倣へ。

立夏に洪大の脈を得るのは、これは本来の姿です。その人が病氣になり、体がうずき重くなる人は、原則としてその汗を發してやれば良いのです。もし明日、体が痛まず体が重くない者は汗を發する必要が無いのです。もしも汗が濈濈と自然に出るものは翌日に自然に治ってしまいますが、どういうわけでこう言うのでしょうか。(先生が言はれるのには)立夏に洪大の脈を得るのは、これはその時の脈なのでそうなるのです、他の季節(春、土用、秋、冬)もこれにならいなさい。