傷寒論 辨脈法 第三十一條

脈浮而大心下反鞕有熱屬藏者攻之不令發汗屬府者不令溲數溲數則大便鞕汗多則熱愈汗少則便難脈遲尚未可攻。

脈浮にして大、心下反って鞕く熱あり藏に屬する者は之を攻めて汗を發せしめず、府に屬する者は溲を數ならしめず、溲數なれば則ち大便鞕く汗多ければ則ち熱愈り汗少なければ則ち便鞕し脈遲は尚ほ未だ攻むべからず。

脈が浮で大で心下がかえって鞕く、熱があり藏に屬するのは、これを攻め(下して)て發汗させない。府に屬するものは小便を何度もさせてはいけない。小便を何度もさせると大便が鞕く、汗が多ければすなわち熱が愈(すすむ、上がる)る、汗が少なければ便の出が悪く、脈の遲はまだ攻めてはいけない。