傷寒論 辨脈法 第三十二條

脈浮而洪身汗如油喘而不休水漿不下體形不仁乍靜乍亂此爲命絶也。

脈浮にして洪、身汗油の如く、喘して休まず、水漿下らず、體形不仁、たちまち靜まり、たちまち亂るるは此れを命絶となすなり。

脈が浮いて洪である。身体の汗が油のようにべったりして、ひっきりなくぜえぜえして休む時が無い。水漿(水やすっぱい飮み物)が下らず、体形(病人の様子)が不仁(感覚が無いこと)で、たちまち静かでたちまち乱れる、これを命絶とします。