傷寒論 平脈法 第五條
假令病人云腹内卒痛病人自坐師到脈之浮而大者知其差也何以知之若裏有病者脈當沈而細今脈浮大故知愈也。
たとへば、病人云ふ腹内卒痛すると、病人自坐す、師到りて之を脈するに浮にして大なる者は其の差えたるを知るなり、何を以て之を知る、若し裏に病あれば脈は當に沈にして細なるべし、今脈浮大故に愈えたるを知るなり。
たとえば病人が腹の中が卒痛すると言うが、病人が自分で坐って先生が來て脈を見てみると浮で大であると病氣がなおっているのがわかる。どうしてかというと、もし病氣が裏に有る者は、病人の脈が沈で細である、(ところが)脈が浮大であるからなおっているのがわかる。