傷寒論 平脈法 第七條

設令向壁臥聞師到不驚起而盻視若三言三止脈之嚥唾者此詐病也設令脈自和處言汝病大重當須服吐下藥鍼灸數十百處乃愈。

もしも壁に向って臥し、師の到りたるを聞きて、驚き起きずして盻(けい)視(し)し、若しくは三言三止し、之を脈すれば唾を嚥(の)む者は此れ詐病なり、もしも脈自和すれば處して言へ、此の病大いに重し、當に須からく吐下の藥を服させ鍼灸數十百處せしめて乃ち愈ゆべしと。

もし壁に向かい先生が來たと聞いても、びっくりして起きないで、三言三止し、脈を見ると唾を飮む者は、これは詐病である、もし脈が自和していれば、処して言ってやれ、汝の病は大変重いので、吐下の藥や鍼灸を數十百処すればすなはちなおると。