傷寒論 平脈法 第八條

師持脈病人欠者無病也脈之呻者病也言遲者風也搖頭言者裏痛也行遲者表強也坐而伏者短氣也坐而下一腳者腰痛也裏實護腹如懷卵物者心痛也。


師、みゃくを持するに病人欠する者は病ひ無きなり、之を脈するに呻る者は病むなり、言ふこと遲き者は風なり、頭をゆるがせて言ふ者は裏痛むなり、行ふこと遲き者は表こはばるなり、坐して伏する者は短氣なり、坐して一腳を下げる者は腰痛むなり、裏實し腹を護ること卵物を懷(いだ)くが如きは心痛むなり。

先生が病人の脈を見ている時に病人が欠(あくび)するのは病氣ではない、脈を見ているときにうめくのは病氣である、言うことが遲いものは風である、頭を搖すりながら言う人は裏が痛む、行くのが遲いものは表がこわばる、坐して伏するものは短氣で、坐して一方の脚だけを下げるものは腰がいたむのである、裏が實しあたかも卵を抱いて居るようなものは心痛である。