傷寒論 平脈法 第九條
師曰伏氣之病以意候之今月之内欲有伏氣假令舊有伏氣當須脈之若脈微弱者當喉中痛似傷非喉痹也病人云實咽中痛雖尒今復欲下利。
師のたまはく伏氣の病は意を以て之を候ふ、今月の内に伏氣有らんと欲し、假令ば舊と伏氣有らば當に須らく之を脈すべし、若し脈微弱の者は當に喉中痛んで傷るるに似たるべし喉痹に非ざるなり、病人云ふ、實に咽中痛む尒りと雖も今また下利せんと欲す。
先生がいわれるのには、伏氣の病というのは、意をもってこれをうかがうのに、今月のうちに伏氣が起こりそうだ、たとえば旧い伏氣があればこれを脈してみて、もし脈が微弱のものは当然喉中が痛むはずで、傷に似て喉痹ではない、病人が言うのには、實に咽が痛むのだ、爾といっても下利しそうなのだ。