傷寒論 平脈法 第十三條

問曰經説脈有三菽六菽重者何謂也師曰脈者人以指按之如三菽之重者肺氣也如六菽之重者心氣也如九菽之重者脾氣也如十二菽之重者肝氣也按之至骨者腎氣也。

問ふて曰く、經に説く、脈に三菽六菽の重さの者有りとは何を謂ふぞや、師の曰はく脈を人ゆびを以て之を按ずるに三菽の重さの如き者は肺氣なり、六菽の重さの如き者は心氣なり、九菽の重さの如き者は脾氣なり、十二菽の重さの如き者は肝氣なり、之を按じて骨に至る者は腎氣なり。

お尋ねします、經に言っている、脈には三菽の者や六菽の者があるということですが、どういう事を言っているのでしょうか、先生が言われるのには、脈という者は人が指で按じ三菽の重さの者は肺氣であります、六菽の重さのようなものは心氣であり、九菽の重さのような者は脾氣であります、十二菽の重さのようなものは肝氣であります、按じて骨にまで届く(ほど強く押す)者は腎氣であります。