傷寒論 平脈法 第十八條
問曰東方肝脈其形何似師曰肝者木也名厥陰其脈微弦濡弱而長是肝脈也肝病自得濡弱者愈也假令得純弦脈者死何以知之以其脈如弦直是肝藏傷故知死也。
問ふて曰く東方の肝脈其の形ち何に似たりや、師曰はく肝者木なり厥陰と名づく、其の脈微弦濡弱にして長、是れ肝脈なり、肝病んで自から濡弱を得る者は愈ゆるなり、たとへば純弦の脈を得る者は死す、何を以て之を知る、其の脈弦直の如きは是れ肝の藏傷れたるを以ての故に死することを知るなり。
お尋ねします、東方の肝脈はその形が何に似ているでしょうか、先生が言われるのには肝は木である厥陰と名づける、その脈は微弦濡弱で長であるこれが肝脈である、肝が病んで自然に濡弱を得るものは治る、たとえば純弦の脈になると死んでしまう、どうしてそうなるかと言うと、その脈が弦直のようであるのは、肝の藏が傷られる、よって死ぬことが分かるのである。