傷寒論 平脈法 第二十一條
問曰二月得毛浮脈何以處言至秋當死師曰二月之時脈當濡弱反得毛浮者故知至秋死二月肝用事肝脈屬木應濡弱反得毛浮者是肺脈也肺屬金金來剋木故知至秋死他皆倣此。
問ふて曰く二月に毛浮の脈を得たれば何を以て處して言ふ秋に至りて當に死すべしとは、師曰はく二月の時は脈は當に濡弱なるべきに反って毛浮を得るが故に秋に至って死するを知る、二月は肝事を用ゐ肝脈は木に屬しまさに濡弱に應ずべきに反って毛浮を得たるは是れ肺脈なり肺は金に屬す、金來たりて木を剋す故に秋に至って死するを知る他も皆此れに倣へ。
お尋ねします、二月に毛浮の脈を得ると言うのは何を以て処して言うか、秋になるとまさに死ぬことを。先生が言われるのには、二月と言うのは脈が当然軟弱になりますが、毛浮になる者は結果として秋になって死ぬのが分かるのだ、二月は肝が事を用いる、肝脈は木に属す、当然軟弱に応ずるはずが逆に毛浮を得る者はこれは肺脈である、肺は金に属す、金來り木を剋す、ゆえに秋になると死ぬのが分かる、他もこれに倣え。