傷寒論 平脈法 第二十五條

問曰翕奄沈名曰滑何謂也沈爲純陰翕爲正陽陰陽和合故令脈滑關尺自平陽明脈微沈食飮自可少陰脈微滑滑者緊之浮名也此爲陰實其人必股内汗出陰下濕也。

問ふて曰く翕奄沈を名づけて滑と曰ふは何の謂ひぞや、沈を純陰となし翕を正陽となす、陰陽和合す故に脈を滑ならしむ、關尺自から平、陽明の脈微沈なれば食飮自から可、少陰の脈微滑、滑なる者は緊の浮の名なり、此れを陰實となす其人必ず股内に汗出で陰下濕るなり。

お尋ねします、翕奄沈を名づけて滑と言うのはどう言うことでしょうか、沈を純陰とします、翕を正陽とします、陰陽が和合するために脈を滑にします、關尺が自分から平で、陽明の脈が微沈で食や飮(飮み物)自分から可能で、少陰の脈が微滑で、滑と言うのは緊の浮の名である、これを陰實とします、その人は必ず股の内側に汗が出て陰下が濕ります。