傷寒論 平脈法 第四十一條

寸口脈微而緩微者衛氣疎疎則其膚空緩者胃氣實實則穀消而水化也穀入於胃脈道乃行水入於經其血乃成榮盛則其膚必疎三焦絶經名曰血崩。

寸口の脈びにして緩、微なる者は衛氣疎、疎なれば則ち其の膚空し、緩なる者は胃氣實す、實すれば則ち穀消して水化するなり、穀胃に入り脈道則ち行はれ水經に入りて其の血乃ち成る、榮盛んなれば則ち其の膚必ず疎に三焦經を絶つ名づけて血崩と曰ふ。

寸口の脈が微で緩である、微の者は衛氣が疎である、疎の者はその膚が空しく、緩の者は胃氣が實す、實は穀が消(化)するが水が化せない、穀が胃に入ると脈の道が經を巡ればその血がすなわち成る、榮が盛だとすなわちその膚が必ず疎になり三焦が絶す、名付けて血崩と言う。