傷寒論 平脈法 第四十七條

寸口諸微亡陽諸濡亡血諸弱發熱諸緊爲寒諸乘寒者則爲厥鬱冒不仁以胃無穀氣脾濇不通口急不能言戰而慄也。

寸口の諸の微なるは亡陽、諸の濡なるは亡血、諸の弱なるは發熱、諸の緊なるは寒となす、諸の寒に乘ずる者は則ち厥をなす、鬱冒不仁するは胃に穀氣無きを以て脾濇って通ぜず口急にして言ふ能はず戰して慄するなり。

寸口の色々な微は亡陽で、色々な軟は亡血で、色々な弱は發熱である、色々な緊は寒とする、色々な寒に乘ずる者はすなわち厥を爲す、鬱冒不仁は胃に穀氣無きを以て脾が濇り通ぜず、口は言う事ができない、戰して慄するなり。