傷寒論 傷寒例 第二十七條
凡得病反能飮水此爲欲愈之病其不曉病者但聞病飮水自愈小渴者乃強與飮之因成其禍不可復數。
凡そ病を得て反って能く水を飮む此れを愈えんと欲するの病となす、其の病に曉らかならざる者は但病水を飮むは自ら愈ゆると聞き小しく渴する者にも乃ち強ひて與へて之を飮ませ因て其禍を成す復た數ふべからず。
一般に病氣になって水を欲しがらなかった者が、逆に水を飮みたがるのは、此れは病氣が治ろうとするのである、其れを分からない病人は、但だ病氣が水を飮めば治ると聞いて、ちょっと渇く者にも強制的に飮ませて、その結果禍をなすのである、復數えることが出來ないほど多いのである。