傷寒論 痓濕暍病 第十六條
太陽中暍者發熱惡寒身重而疼痛其脈弦細芤遲小便已灑灑然毛聳手足逆冷小有勞身即熱口開前版齒燥若發汗則惡寒甚加溫鍼則發熱甚數下之則淋甚。
太陽の中暍者は發熱惡寒し身重くして疼痛、その脈弦細芤遲、小便已れば灑灑然として毛そばだち手足逆冷す、小しく勞するあれば身即ち熱し口開き前版の齒燥く、若し汗を發すれば則ち惡寒甚しく溫鍼を加ふれば則ち發熱甚しく數しば之を下せば則ち淋甚し。
太陽の經が熱に中てられた暍者は、發熱惡寒して身が重くて疼痛し、其の脈が弦細芤遲で、小便をし終わるとぞくぞくとして毛が聳えて、手足が先のほうから冷えて、小しく勞があって身が即熱し、口の開前板の齒が燥く、若し發汗すると惡寒が甚しい、溫鍼を加えると發熱が甚しい、溫鍼を加えると發熱が甚しい、何度もこれを下すと淋が甚しい。