傷寒論 太陽病上篇 第八條
病有發熱惡寒者發於陽也無熱惡寒者發於陰也發於陽者七日愈發於陰者六日愈以陽數七陰數六故也。
病みて發熱惡寒する者あり陽に發するなり、熱無く惡寒する者は陰に發するなり、陽に發する者は七日に愈ゆ、陰に發する者は六日に愈ゆ、陽數は七、陰數は六なるを以ての故なり。
病狀が熱が出て惡寒のするものは、陽部から病を發したのである。この場合の發熱は、他覚症狀であって、惡寒は自覺症狀である。熱がなくいかにもさむそうで、惡寒のするものは陰部から病を發したのである。
陽部から發した病は七日で治るし、陰部から發した病は六日たてば治るのである。それは陽の數は七であり、陰の數は六であるからである。