傷寒論 太陽病上篇 第十六條
太陽病下之後其氣上衝者可與桂枝湯方用前法若不上衝者不可與之。
太陽病、之を下したる後、其の氣上衝する者には桂枝湯を與ふべし、方は前法を用ゆ、若し上衝せざる者には之を與ふべからず。
太陽の病で、これを下した後で(太陽病は表に病があるので、下すと身体の内部が弱ってしまう)氣が上の方につき上げてくる、すなわちのぼせのひどいものは、桂枝湯を与えなさい。桂枝湯の方は前に書いてある方法を用いなさい。もし、のぼせのこないものには、桂枝湯を与えてはいけないのであります(これは病が裏に入ったためである)。