傷寒論 太陽病上篇 第二十五條

太陽病初服桂枝湯反煩不解者先刺風池風府卻與桂枝湯則愈。

太陽病初め桂枝湯を服し反って煩し解せざる者は先づ風池風府を刺し卻(もど)って桂枝湯を與ふれば則ち愈ゆ。

太陽の病で、最初桂枝湯を服用したところが(当然桂枝湯の證があった)、なおるはずの病(煩も含まれる)が反って煩がひどくなり、解さないものは、まず風池(足の少陽膽經、頭部の充血をとる經穴として用う)、風府(督脈、風のあつまるところである、ここから脳に入るのである)を刺鍼して風氣を泄すれば、煩は樂になる。それからまた桂枝湯を与えてやれば愈ゆるのである。