傷寒論 太陽病中篇 第四條

太陽病桂枝證醫反下之利遂不止脈促者表未解也喘而汗出者葛根黄連黄芩湯主之。

太陽病、桂枝の證を醫反って之を下し利遂に止まず、脈促なる者は表未だ解せざるなり、喘して汗出づる者は葛根黄連黄芩湯之をつかさどる。

太陽の經に病があって、桂枝湯の證を現わしていたのであるが、醫が誤って下すほど裏證であったのではないか、と思われる。醫反ってと書かれているのが、その理由である。そのために下利が止まらなくなってしまい、脈が促のものは、表がまだ解していないのである。このような狀態で、喘があって、汗が出るものは、葛根黄連黄芩湯が主治するのである。