傷寒論 太陽病中篇 第二十條

脈浮緊者法當身疼痛宜以汗解之假令尺中遲者不可發汗何以知之然以榮氣不足血少故也。

脈浮緊なる者は法として當に身疼痛すべし、宜しく汗を以て之を解すべし、たとへば尺中遲き者は汗を發すべからず、何を以て之を知る、然るは榮氣足らず血少きを以ての故なり。

脈が浮いて緊の者は、法則として、当然からだがうづき痛んでくるはずであり、發汗をさせて病を解してやるべきである。その場合に尺中の脈がおそい時には、汗を發しさせてはいけない。どういうわけでそれがわかるのでしょうか。それは脈が浮緊で、尺中の脈が遲であるのは、榮氣が不足をしていて、血が少ないからである。