傷寒論 太陽病中篇 第二十九條

大下之後復發汗小便不利者亡津液故也勿治之得小便利必自愈。

大いに下して後、また汗を發し、小便利せざる者は津液を亡ふが故なり、之を治するなかれ、小便利することを得て必ず自から愈ゆ。

大変下した後で、病が治らずに、その上に汗を發しさせた。そのために小便の出が惡いものは、身の体液のムラを生じているからである。このような場合には、やたらに治そうと思ってはならない。小便が自然に出るようになれば、必ず愈ゆるのである。