傷寒論 太陽病中篇 第三十一條
下之後復發汗晝日煩躁不得眠夜而安靜不嘔不渴無表證脈沈微身無大熱者乾薑附子湯主之。
之を下したる後復た汗を發し晝日煩躁して眠るを得ず、夜にして安靜嘔せず渴せず表證なく脈沈微、身に大熱無き者は乾薑附子湯之をつかさどる。
病人を下した後で、その上にまた汗を發してやった。そのために昼日もだえ苦しんで眠ることが出來なくなってしまい、夜になると苦しさがなくなって樂になり、吐き氣、咽の乾きも起きず、体表の證がなく、すなわち惡寒發熱がないということである。脈が沈んでいて微であり、身體に高い熱のないものは、乾薑附子湯が主治するのである。