傷寒論 太陽病中篇 第六十三條
本發汗而復下之此爲逆也若先發汗治不爲逆本先下之而反汗之爲逆若先下之治不爲逆。
もと汗を發し而して復た之を下さば此を逆と爲すなり、若し先づ汗を發するは治を逆と爲さず、もとまづ之を下して而して反って之を汗するを逆となす、若し先づ之を下したるは治を逆となさず。
治療するに当って、初めに汗を發しておいて、その上にこれを下してしまうと、これを逆とするのである。もしもまず最初に汗を發しただけならば、治療は逆としないのである。初めにこれを下しておいて、また發汗するのは、これを逆とするのである。もしも最初に下すことはその治療法は逆である。