傷寒論 太陽病中篇 第六十九條

傷寒五六日中風往來寒熱胸脇苦滿默默不欲飮食心煩喜嘔或胸中煩而不嘔或渴或腹中痛或脇下痞鞕或心下悸小便不利或不渴身有微熱或欬者與小柴胡湯主之。

傷寒、五六日、中風、往來寒熱、胸脇苦滿、默默飮食を欲せず、心煩喜嘔し、或ひは、胸中煩して嘔せず、或ひは渴し、或ひは腹中痛み、或ひは脇下痞鞕し、或ひは心下悸小便不利、或ひは渴せず身に微熱あり、或ひは欬する者は、小柴胡湯を、與へて之を主どる。

寒に侵されて五六日たって、その上に風にあてられたために、惡寒と發熱が行ったり來たりして、胸や脇腹が苦しくはって、だまりこくって、飮んだり食べたりもしたがらず、胸苦しくてたびたび嘔きっぽくなってしまうものは、小柴胡湯が主治するとなります。