★ 2005年 第11回大分県薬剤師学術大会

★ 第11回大分県薬剤師学術大会 ★

この年は大分県研修協議会に任命されたので、この年に東京で開催されたワークショップの参加報告を行いました(写真が研修した大和証券の研修センターです)。
特に研究報告でもなかったので、ちょっと楽でした。






演題: 第1回認定実務実習指導薬剤師養成ワークショップに参加して


所属: 大分県薬剤師研修協議会  ○松本康弘

【はじめに】 薬学6年制に伴い、病院または薬局での24週間(事前学習5週間含む)の実務実習が課せられてくる。その際、学生を指導・評価する薬剤師、実務実習指導薬剤師の養成が急務とされている。実務実習指導薬剤師養成の研修には、ワークショップ形式と講習会形式がある。今回、前者の研修に参加したので、その概要を報告する。

【実施内容】 第1回認定実務実習指導薬剤師養成ワークショップが、H17年6月25日〜26日に丸紅多摩センター(東京)で開催された。研修には81名の薬局、病院、大学関係者が参加し、コンサルタント、ディレクター(井村氏、日本薬剤師研修センター理事)、チーフタスクフォース(工藤教授、昭和大学薬学部)およびタスクフォース19名とスタッフの方々がアシストされた。参加者はそれぞれ、3つの大きなグループに分けられ、さらに9名ずつのサブグループに配分された。ワークショップでは実務実習モデル・コアカリキュラムの一つのユニットを選び、実際にカリキュラムの作成作業を行った。カリキュラムは目標・方略・評価から成っており、それぞれグループ内で討議され、作り上げられた。討論の前には司会、記録、発表者が選出され、司会者の進行の下、決められた内容は記録され、それぞれのセクション毎に発表者が決定した内容を説明した。一つのセクションが終わると、司会・記録者・発表者はかわり、全員が全ての役に均等に当たるよう配慮されていた。タスクフォースは討議を聞きながら議論が横道/袋小路に入ったとき元に戻るようにアシストし、決して率先して議論を導くことはしなかった。これらの一連の流れを行うことにより、実務実習モデル・コアカリキュラムの趣旨・内容を理解し、教育の技法を学んだ。

【まとめ】 第1回認定実務実習指導薬剤師養成ワークショップに参加する機会を得て、ワークショップを経験することによって実務実習モデル・コアカリキュラムを理解することができた。今後は実務実習指導薬剤師養成の講習会形式の研修を受け、実務実習指導薬剤師の修得を目指したい。