★ 2007年 第40日本薬剤師学術大会(神戸) ★ No.1

神戸の日本薬剤師学術大会には演題を2題持っていきました。
その一つが、お薬手帳サポートシールです。本当はクラリシッドの熱変性のみにしようと思ったけど、折角の仕事なのと、ポスターでいろんな方とお話ができればと思い、敢えて出しました。
出してみると、これが本来のメインの演題を食ってしまい、す〜ごく好評でした。サンプル依頼が400件を超え、それを発送するだけで、莫大な費用がかかりました。会社に「出してもらえませんか?」頼みましたが、拒否されました。痛い出費でしたが、でもいろんな方と知り合えました。








演題: 小児へ特化したお薬手帳サポートシールの作成: ローコストへのチャレンジ

所属: ワタナベ薬局 上宮永店  ○松本康弘

【目的】
当薬局は立地上、小児科の処方箋を多く受け付けている。小児の場合も、小児科だけでなく、耳鼻科、皮膚科、眼科等々へ同時に通院されている方が多々いる。このため、お薬手帳がとても重要である。最近、お薬手帳の付加価値を上げるために、様々な情報を含んだお薬手帳のシールが報告されている。しかし、これまで小児科に特化したお薬手帳のシールは極めて少なく、当薬局では参考にはならなかった。そこで、今回、小児に特化したお薬手帳サポートシールを独自に作成した。同時に、経費もそれほどかけられない事情から、従来よりもローコストのサポートシールとした。

【方法】
患児の保護者から良く聞かれる質問等々から、1)とっさの時の対応、2)散剤等の服用指導、3)病気の時の食事、4)外用薬の使い方、5)その他の5項目を作成した。作り方は A4コピー用紙1枚に、ちょうどお薬手帳より一回り小さくなるよう4個作成した。一般的にはタックシール様になっているが、一枚あたりのコストが高いので両面テープを裏面に貼り、お薬手帳に貼り付けられるようにした。上にしか両面テープがついてないので、シールの下にも情報が記入できる。なお、ランニングコストは低く、40枚作成してもコスト的にはプリント代だけである(両面テープは一巻きで240枚可能である)。

【結果および考察】
これまで20数種類作った(この間にも作成中である)。薬局の壁にウォールポケットを貼って、その中にサポートシールを入れ、自由に患児の保護者が取れるようにした。
これまでになかったサービスのせいか、保護者の方がもらっていく姿がよく見られる。お一人一枚だけでなく、数枚単位で持っていかれる方も散見される。現在、保護者が持って帰られたシール数をカウント中である。学術大会の前までに累計し、どのような情報が患児の保護者にとっては必要なのかを検証する予定です。
当日は、作成したサポートシールを掲示するとともに、実物も用意しています。よければ参考にしてください。ファイルを希望される方は下記メールアドレスにその旨書いていただければ、お送りいたします。