★ 2008年 第13回大分県薬剤師学術大会-その2 ★

★ 第13回大分県薬剤師学術大会-その2 ★

大分県薬剤師会学術大会は今回で3回目です。
今回は昨年度発表した、お薬手帳の種類を増やして、再度、出しなおしました。今回も好評でした。ポスターの貼っていたサンプルのサポートシールは飛ぶよう売れました。みんな、お薬手帳をより活発に利用したいという表れですね。

今回もアンケートを取りました。これで100人以上から回答もらえました。 以下抄録



演題: 小児へ特化したお薬手帳サポートシールの作成: ローコストへのチャレンジ
○松本 康弘
所属: ワタナベ薬局 上宮永店  

【はじめに】 
当薬局は小児科に隣に立地しているため、小児の患者さんの処方箋を多く受け付けている。小児の患者さんの場合も、小児科の他にも耳鼻科、皮膚科、眼科など複数受診されている方が多い。このため、使用している医薬品の種類や用量などを記載できるお薬手帳の役割は重要である。
これまで、当薬局ではお薬手帳を積極的に活用してきたが、さらに付加価値を高めるため、保護者からよく質問される事柄についておくすり手帳に貼付けできるようにした。
【方法】
演者が既に発表した「電話相談からみた小児服薬指導の問題点の解析」1)より、保護者の関心が高いテーマを選んだ。患者に伝えたい内容をA4サイズの用紙に 4枚印刷できる形にした。印刷した用紙の裏には、1ヶ所に両面テープを付けてお薬手帳に貼付けできるようにした。作成したお薬手帳サポートシールは、薬局の壁のウールポケットを掛けて、テーマごとに整理して入れておき、保護者が自由に取れるようにした。

【結果および考察】
これまでに30数種類作成し、薬局の待合室に掲示した。保護者の方にはおおむね好評であり、よく持って帰られる(一ヶ月あたり400〜500枚程度)。1枚だけでなく、数枚単位で持っていかれる方も散見される。これまで作成したものの中では「診察を受けるときの注意」、「誤飲した時の対応」、「予防接種のスケジュール」、「下痢の時の食事(幼児編)」、「クラリシッドの飲ませ方」、「散剤の飲ませ方(乳児編)」などの人気が高かった。なお、ランニングコストは低く、プリント代(コピー用紙とプリンターのインクのみ)だけである(両面テープは一巻きで240枚可能である)。
当日は、実物を掲示しますので、よろしければ参考にしてください。ファイルを希望される方は下記メールアドレスにその旨書いていただければ、お送りいたします。

E-mail:kamimiyanaga@yahoo.co.jp

1) 松本康弘、第38回日本薬剤師学術大会(広島)、O9-7-1406、2005