★ 2008年 第18回外来小児科学会  ★

★ 2008年 第18回外来小児科学会  ★

この年の外来小児科学会は名古屋でした。前回の熊本の大会は全く知り合いもいなくさびしい大会でした。しかし、名古屋の学会で初めて、三浦先生、上荷先生、齋藤先生、等々のメンバーにお会いできました。飲み会も参加でき、とても有意義な学会でした。

ただ、発表は、準備不足もあって、少し消化不良でした。ちょっと反省です。




演題:小児科からの処方せんに対する薬剤師の思い

演者:松本康弘

所属:ワタナベ薬局上宮永店

要旨
目的:小児科からの処方せんは年令によって用量が異なる、服薬指導が本人ではなく保護者である、散剤が主である等々、他の処方せんと大きく異なる。今回、1)小児科の処方せんに対してどの様な感想を持ち、2)困ったことはなかったか、3)小児科の先生に要望することはないかという質問を薬剤師に問いかけてみた。

方法:日本薬剤師会学術大会にて発表した当方の演題に対し資料請求を頂いた方に、上記項目のアンケートを同封した。約300枚配布し、うち117枚回収した。

結果:
1)小児科の処方箋に対する感想:小児科からの処方せんに対して、大変が31%、やや大変が60%と、両者合計すると90%以上を占めた。大変なこととして、「計量調剤(分包・錠剤粉砕等々)」を50%の薬剤師があげ、次に、「年令/体重での用量の確認」をあげていた(約40%)。
2)小児科の処方せんで困った経験:75%以上の薬剤師に困った経験があった。「投与量の問題」が最も多く(25%)、「時間を急がされる」、「薬の変更が出来ない」、「お子さんが全く服用できない」等が上位を占めた。
3)小児科の先生へのお願い:「処方せんの書き方」、「一般的な薬剤の処方」、「医師から保護者への十分な説明」等があったが、「特になし」という回答がトップであった。
結語:医師⇔薬局薬剤師は直接話すことが少ないので、すれ違いがおこることが多々あります。垣根の低い関係が必要と感じた。