★ 2009年 第42回日本薬剤師学術大会(滋賀)その2 ★

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お薬ハンドブックの幼児版です。主に就学前のお子さんの保護者を対照にしてます。これは今までのリーフレットの組み合わせで簡単にできました。

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滋賀でのもう一つのポスターは「ブックレット」の作成です。
これまで、リーフレットを作成してきました。しかし、初めて小児科を受診されれるお母さんには、もう少し情報量があった方がいいかな・・と、かねてから感じてました。

そこで、重い腰を上げて、ブックレットを作成しました。結構、時間がかかりました。特に、妊婦さんや授乳婦さん向けのブックレットには検証も含めて時間を費やしました。そのせいか、ある程度満足したものができました。

演題:小児科を受診された保護者に向けたブックレットの作成
演者:松本康弘(ワタナベ薬局上宮永店)

■緒言■
初めて小児科を受診した後、小児科の処方せんを薬局に持ってきたお母さん達は覚えなければいけないことが沢山あります。このため、一所懸命薬の説明をお母さんにしても、その内容の半分も伝わらないことが多々あります。
当薬局ではこれまで保護者へ説明する時のグッズとして、お薬手帳に貼れる「リーフレット」を作成してきました1)。しかし、最初に薬局にこられた保護者への方へは「リーフレット」の情報量では十分ではありません。そこで、より多くの情報を記載できる「ブックレット」の作成を試みた。

■方法■
B5の用紙にプリンターで両面印刷。中とじ製本用ホッチキス で中心をとじ、二つ折りにしB5版で12ページの「ブックレット」を作成した。「ブックレット」は0才~5才、6才~12才、授乳婦、妊婦(予定)に向けた4種類を作成した。0~5才用の「ブックレット」は、薬の飲ませ方、苦い薬の飲ませ方、粉薬の飲ませ方Q&A、坐薬の使い方、目薬の使い方、軟こうの塗り方、予防接種スケジュール、緊急の時の対応、誤飲・誤食した時、急な症状で病院にかかる時等の項目から構成されている。それぞれの「ブックレット」は初めて薬局に来られた保護者に渡すと共に、ロールポケットにいれ、自由に取れるようにした。

■結果および考察■
今回、初めて12頁からなるブックレットを作成してみた。まだ、「0~5才用」、「6才~12才用」、「授乳婦用」、「妊婦用」の4種類だが、保護者の方がよく持って帰られ、好評である。
要望点で「字が小さい」、「読みづらい]という指摘があったので、B6版だったのをA5版の拡大した。これにより多少、見やすくなったと自負する(今回提示したのはA5版です)。
今後は保護者の方の要望・クレイムを集めるとともに、広く薬剤師の方に読んでいただき、評価を受けたい。その結果を踏まえて、より洗練されたブックレットへと改良していきたい。