★ 2009年 日本医療薬学会 (長崎) ★

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大牟田薬剤師会で発表したスライドと同じです。でも、さすがにあそこまでは描けないので、それなりに修正しました(比べてみると面白いです)。

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医療薬学会は長崎でありました。

この発表では厚労省の磯部審議官が来てました。
結構厳しいコメントを言われてましたが、私のときは好印象でした。

このスライドを見て、磯部審議官が「6年制薬剤師を受け入れるような薬局はきちんとしてるが、受け入れる気がないような薬局がダメな薬局なんだね」と言われたたのが印象的でした。

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演題名:6年制薬剤師の期待像と実務実習の取り組みについてのアンケート:
大分県下の調剤薬局でのアンケート調査の結果報告
演者:大分県薬剤師研修協議会     
   松本 康弘1)、森 一生2) 
   ワタナベ薬局上宮永店1)、大分医師会立アルメイダ病院2)

■緒言■
 薬学部6年制に伴い、来年度から保険薬局での実習が2.5ヶ月へと大幅に延長される。それに伴い、実習も従来の見学型実習から参加型実習へと大きく変わろうとしている。
 しかし、長期実務実習への保険薬局での認識についての報告は多くはない。特に、県単位で調査された報告はまだない。今回、大分県内の薬局で長期実務実習に対するアンケートを行い、薬局の実習に対する認識および現状について調査した。

■結果■
長期実務実習に対する薬局の認識および現状について大分県下の薬局で調査を行った。その結果
①「認定実務実習指導薬剤師」の認知度は86%と高かったが、座学の受講やWSの参加は少なかった。
③実習生を受け入れてない薬局でも、「今後、実習生を受け入れたい」薬局は23%であり、実習生を受け入れている薬局とあわせると40%を超えた。
④モデルコアカリキュラムの認識は27%と低かった。その中、実際にモデルコアカリキュラムに沿った実習をした事がある薬局は18%であった。
⑤法的整備の必要となる薬品では「特定生物由来生物製剤」の取り扱える薬局が極端に少なかった。また、漢方製剤、薬局製剤および在宅医療を学べる薬局も少なかった。

■まとめ■
今回、「実習受け入れ薬局」と「実習非受け入れ薬局」で実務実習への認識がだけでなく、薬局の機能面でも差があることが判明した。今後、受け入れ希望薬局も実習を通じて薬局の機能を向上ができるのではと期待される。