薬局新聞H30.7月号
むずむず脚症候群(レストレッグス症候群)聞いたことはありますか?
脚の不快感で眠れないという方もいらっしゃるかと思います。
今回はむずむず脚症候群についてお話いたします。
●むずむず脚とは?
脚にむずむずするような不快感や痛みがあり、じっとしていられない感覚になります。
他にはしびれ、かゆみ、虫が這うような感じ、だるさ、ほてり等の症状があらわれることがあります。
脚の症状によって、寝つけなかったり、途中で目が覚めたりと不眠になる方もおり、日常生活に支障をきたすこともあります。
●原因は?
むずむず脚の原因については詳しくはわかっていないですが、以下のようなことが考えられています。
①遺伝的なもの
②ドパミンの不足や機能低下
③鉄分の不足
※むずむず脚は神経に関連した病気とも考えられています。
●日常生活で心がけること
・アルコールは控える
・コーヒーやお茶などに多く含まれるカフェインの取りすぎに注意
・鉄分、葉酸、ビタミンB12を多く摂る
・激しい運動は避ける
●薬物治療
・ドパミン作動薬(ビ・シフロール、ニュープロパッチ)
ドパミンの働きをよくするお薬で、むずむず脚症候群の症状を改善します。
・レグナイト
安静時に脚などに生じる異常感覚などの伝わりを抑えることにより、むずむず脚症候群の症状を改善します。
・抗てんかん薬(リボトリール、ランドセン)
神経の興奮を抑えることにより、むずむず脚症候群の症状を改善します。