薬局新聞R.1.VOl.4

●じんましん
皮膚の赤みやかゆみの症状を経験したことはありますか。突然、赤いブツブツが現れてかゆみを伴うことが多いです。多くは数分~数時間で消失しますが、1ヵ月以上も発疹やかゆみが続く場合もあります。
★なぜじんましんが出るのか?
様々な刺激がきっかけとなり、ヒスタミンという物質が出てくることで起こります。ヒスタミンは皮膚の血管に働くと、血管を拡張し、皮膚が赤くなって血液の成分(血漿)を血管の外に漏れ出やすくします。またヒスタミンはかゆみの神経も刺激しするのでじんましんでは痒みを伴います。

★じんましん起こす刺激となるもの
●食べ物→小麦、ソバ、サバやアジといった青魚、肉類、エビやカニなどの甲殻類、果物、卵、乳製品など
●化学物質、植物、生き物→触ったり、刺されたりすることによる
●物理的刺激→皮膚を掻く、皮膚が圧迫・摩擦、冷たい空気に触れる、日光に当たるなど
●医薬品
●疲労・ストレス
※じんましんには原因がわからないものもあります。その日の体調によってもじんましんの出かたは変わってきます。

★じんましんの治療
薬による治療はじんましんの発生原因であるヒスタミンを抑える薬である抗ヒスタミン薬などが使用されます。
●抗ヒスタミン薬
じんましんを引き起こすヒスタミンの働きを抑えます。
●ステロイド薬
炎症や赤みやかゆみを抑える作用があります。症状が強いときに、一時的に使うことがあります。