新薬?でも、そんなところから・・・
世界初の抗生物質ペニシリンはアレクサンダー・フレミングが正月の餅によく生えるアオカビから発見し、第二次世界大戦中に多くの感染症から兵士を救ったのは有名ですが、2010年9月のナショナル・ジオグラフィック・ニュースによると、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)や病原性大腸菌など、ヒトにとって致死性のある細菌を死滅させる天然の抗生物質をワモンゴキブリの中枢神経系が作り出すという研究が発表されたそうです。そう、あの 『ゴキブリ』です。また、現在までに3種のバッタも細菌を殺す同じ分子をその小さな脳の中に持つことがわかっているそうです。
現在、従来の抗生物質に耐性を持つMRSAなどの細菌が引き起こす複数の感染症の対策が急務になっています。先日も大病院での多剤耐性アシネトバクターの院内感染で患者さんが亡くなったというニュースがありました。
まだまだゴキブリの脳内物質から新薬になるまでには時間がかかりそうですが、皆さんはこの抗生物質、飲めますか?私個人の意見としては、病気なら仕方ないですかね。