インフルエンザ流行中!!

 先週からインフルエンザの患者さんが急増し、新聞やニュースでは鳥インフルエンザの記事が目立ちます。

 国立感染症研究所の発表によると、今シーズンのインフルエンザは現在のところ2009年の夏に流行した新型インフルエンザ(H1N1)がほとんどを占めているとのこと。昨年の秋以降にインフルエンザの予防接種をされた方はこのH1N1型インフルエンザウイルス株を含んでいますので、ワクチンの効果が期待できます。なぜ新型というのでしょうか?それはH1N1型というのは今まで流行したことがなかったからです。今まで流行していたA香港型・Aソ連型(H3N2)は減り、新型(H1N1)に変わってきています。
 
 インフルエンザかもしれないと思い、病院でインフルエンザ簡易検査をすることになりますが、この簡易検査は鼻の奥を綿棒でぬぐって検査します。鼻水などのぬぐい液の中にある程度のウイルス量がない場合やぬぐい方が不十分な場合には陰性になってしまいますが、急な発熱後、12時間程度経過していれば簡易検査の陽性率は90%以上だそうです。
 
 最近ニュースになっている鳥インフルエンザにかかったニワトリを大量処分していますが、その理由として、鳥インフルエンザウイルス(H5N1)はヒトに感染した報告は世界中でまだ多くはありません。しかし、インフルエンザウイルスは水鳥から家畜に感染し、その後ヒトに感染する可能性があるため、警戒が必要です。家畜の体内でインフルエンザが変異し、ヒトに感染しやすい性質に変化したとき、新たな新型の流行が起こるのです。

 ひとまず、インフルエンザの予防接種を昨年秋以降に受けていない方は特に注意が必要ですが、予防接種をしていても風邪はひくのでご注意を。予防として、流行時期には人混みを避け、家に帰った時には石鹸でしっかり手を洗い・ポピドンヨードうがい薬(イソジンなど)でうがいをしてのどの除菌。また、咳が出るときには必ずマスクをして咳の中にいるウイルスをまき散らさないようにしましょう。

 また、暖房で部屋を暖かくするときに忘れがちなのが部屋の湿度。冬場は空気が乾燥し30%ぐらいになりがちですが、湿度を50%に保つとウイルスが繁殖しないそうです。

 そしてなにより、バランスのとれた食生活と十分な睡眠が基本です。