災害派遣報告 Day3

朝6時半、いつものようにホテルを出発。ハイエースの運転も慣れた。湊小学校に直行。エリアリーダーからの申し送りを聞き、9時半診察開始。医師と患者さんの話を聞きながら、必要そうな薬をあらかじめたくさんの医薬品の中からピックアップ。診察が終わりピックアップした医薬品の中から医師も大体は処方してくださる。やはり花粉症と風邪による咳の方が多い。午前中の診察は8名。患者さんから丁寧に話を聞きながらの診察。体育館での避難所生活で、子供たちの笑い声に誰もが癒やされる。

昼休みは12時から2時まで。車の中での昼食、その後石巻赤十字病院まで帰ってトイレを済ませ、午後は指示された市民会館へ。避難者は約20名。みんな自宅のがれきの撤去のため出払っており、医療ニーズなし。湊小学校では食事や水は配給なのに対し、この公民館ではおばさん達が家から調理道具を持ち寄り炊き出し。食器を洗う音に生活感を感じる。いつもはただの雑音にしか聞こえないが、精一杯生きている・生活しているという音に聞こえた。

近くの人に聞きながら情報収集。石巻港周辺では家の1階が津波で流されたものの2階部分が残っている家庭では2階で生活している家族もあり、家庭訪問の必要性あり。午後6時の全体ミーティングでの活動報告と今日活動した避難所の生活状態を記入したアセスメント・シートの提出・今日診察した患者さんの定期薬の処方せんを薬剤部に提出。7時過ぎ、仙台市内のホテルまで50kmの運転。道は地震で歪んでいたりがれきで道幅が狭く渋滞。仙台に近づくにつれて解消。仙台市内は普段のネオンが光る夜の街。夕食の後はホテルで業務日誌の記入。

1日目はハプニングもありバタバタしたが、今日は慣れた。薬局での仕事とやっていることは同じ。ただ、周囲が被災者の避難所ということと医師・看護師・薬剤師の3人がチームで活動・移動するということ。診察などの活動は明日が最終日、夕方には後続チームと合流予定。