冬に向かう前に、胃腸をいたわる養生
こんにちは。すいれん薬局です。
今日から秋の土用入りです。
土用というと、「土用の丑の日」「うなぎ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
実は、土用は夏だけではありません。立春・立夏・立秋・立冬、それぞれの前に訪れる、季節の変わり目の期間です。
今年の秋の土用は、10月20日から11月6日まで。
秋から冬へと季節が移り変わるこの時期、冬を元気に迎えるために、少し自分の体をいたわってみませんか?
「夏の習慣、まだ残っていませんか?」
夏の暑さが落ち着いてきても、ついつい冷たい飲み物を飲んだり、口当たりのよい冷たいものを食べたりしていませんか?
実は私も、夏の延長で冷たいものを口にしてしまうことがあります。
そして、「あれ? お腹が冷えたなあ」「なんだか体が冷たいなあ」と感じる日も……。
季節の変わり目は、気温の変化に合わせて服装や生活を調整するだけでも、意外と気を使うものです。寒暖差や乾燥などの影響もあり、いつもより疲れを感じたり、体調を崩しやすくなったりすることがあります。
だからこそ、この時期は無理をせず、体をいたわることが大切です。
「元気になるために、たくさん食べればいい?」
疲れたときには、しっかり食べてエネルギーを補給すればいい!
そう思いますよね。
もちろん、食事は元気な体をつくるために欠かせません。
でも、ここでちょっと考えてみてください。
食べ物は、食べただけでそのままエネルギーになるわけではありません。胃腸で消化・吸収され、細胞でエネルギーに変換されて、はじめて私たちの活動を支えてくれます。
つまり、食べることだけでなく、食べたものをきちんと消化・吸収できることも大切なのです。
漢方では、胃腸の働きは、食べ物から体に必要な「気」や「血」をつくるうえで重要だと考えます。
疲れているときや胃腸の調子がいまひとつのときは、無理にたくさん食べるよりも、消化しやすいものを選び、腹八分目を心がけるのもひとつの方法です。
胃腸が喜ぶのは、豪華なごちそうより、ほっとするいつものごはんかもしれませんね。
「秋の食材で、冬に向けた体づくり」
この時期におすすめしたいのが、旬の食材を取り入れた食事です。
さつまいも、かぼちゃ、きのこ、にんじん、大根など、秋から冬にかけておいしくなる食材はいろいろあります。
これから新米も店頭に並びますね。
薬膳では、米や芋類などは「補気(ほき)」の働きがある食材として考えられています。
「気」とは、簡単にいうと、体を動かしたり、体の働きを支えたりするエネルギーのようなもの。
「補気」とは、その気を補うことです。
特別な食材を用意しなくても大丈夫。
いつものごはんに旬の野菜を加えたり、お味噌汁にきのこや根菜を入れたりするだけでも、食事を豊かにできます。
冷たいものばかりではなく、温かい汁物や煮物なども取り入れて、ほっとできる食卓にしてみましょう。
「頑張って何かを足すより、まずは自分をいたわる」
健康のために、あれもこれもやらなくちゃ!
そう思うと、それだけで疲れてしまうことはありませんか?
そんなときこそ、まずは小さなことから。
- 冷たい飲み物ばかりでなく、温かいお茶も楽しむ
- 旬の野菜をひとつ、食事に加えてみる
- お腹いっぱいになるまで食べず、腹八分目を意識する
- 疲れた日は、いつもより少し早く休む
どれかひとつでもできたら十分です。
季節の変わり目は、頑張りすぎず、自分の体の声に耳を傾ける時間にしてみませんか?
冬を元気に迎えるために。
何かをめちゃくちゃ頑張って足すより、まずは自分をいたわること。
この秋の土用、すいれん薬局と一緒に、小さな養生を始めてみましょう!
