IBDの理解促進を目指す 「I know IBDプロジェクト」のモザイクアートに協力 渋谷駅の大型交通広告にて掲出開始

当社は、アッヴィ合同会社が主催する炎症性腸疾患(IBD)患者さんの外出時のトイレへの不安解消と社会全体での理解を高めることを目的とした「I know IBDプロジェクト」(以下、本プロジェクト)に協力企業として参画しています。このたび、本プロジェクトの一環で制作されたモザイクアートを活用した大型交通広告が、2025年6月30日(月)より、渋谷駅構内で掲出開始されました。

IBDは主に指定難病である潰瘍性大腸炎とクローン病 , があり、主な症状である下痢や腹痛により、トイレの回数の増加 , や、食事の制限 など患者さんの日常生活にさまざまな影響を及ぼすこともある疾患です。本プロジェクトの目的は、「見えない壁」ともいえる、社会が気づいていないIBD 患者さんを取り巻くさまざまな課題を明らかにし、その解消に取り組み、さらには IBD を正しく認知し理解する人が一人でも多く増えることで、社会全体の IBD についての理解を高めることです。

IBD(炎症性腸疾患)について
IBDは、大腸や小腸など消化管に炎症が起こり、腫瘍を合併することもある疾患で、主に指定難病である潰瘍性大腸炎とクローン病があります1,2。下痢や腹痛が主な症状であるため、トイレの回数の急増3,4や、食事の制限5など患者さんの生活にさまざまな影響があります。IBDの発症は、これから社会で活躍する世代である10-20代で多く報告されていますが、現時点では完治につながる治療法がなく1,2、患者さんの人生に大きな影響を及ぼし得る指定難病です。国内のIBD推計患者数は約29万人6と、指定難病の中でも患者数が多い,7疾患で、国内患者数は年々増加傾向にあります1,2。
※IBDという指定難病はありませんが、潰瘍性大腸炎とクローン病をIBDという一つの疾患と定義した場合の患者数の試算です。

I know IBD (アイノウ アイビーディー) プロジェクトについて
本プロジェクトの目的は、「見えない壁」ともいえる、社会が気づいていないIBD 患者さんを取り巻く さまざまな課題を明らかにし、その解消に取り組み、さらには IBD を正しく認知し理解する人が一人でも多く増えることで、社会全体の IBD についての理解を高めることです。5 月 19 日の「IBD(炎症性腸疾患) を理解する日」に先駆け、2022 年 5 月 17 日に発足しました。

具体的な取組みとしては、本プロジェクトの趣旨に賛同いただける協力企業・協力店を募り、IBD患者さんに対して、施設・店舗内トイレの貸し出しを行います。また、本プロジェクトのステッカーを施設・店舗内に掲出し、IBD 患者さんへの支援・理解の可視化につなげます。さらに、協力企業・協力店の従業員を対象に IBD に関する教育資材の配布などを行い、社会全体での疾患認知と理解を広げていきます。さまざまな企業・店舗の賛同を得て協力者の輪を広げていくことで、トイレの問題だけでなく、IBD 患者さんを取り巻く見えない壁を解消し、希望あふれる日常の実現を目指します。
WEBサイト:https://www.iknowibd.com/prj/

難病情報センター潰瘍性大腸炎(指定難病97) https://www.nanbyou.or.jp/entry/62(2025年4月1日閲覧)
難病情報センタークローン病(指定難病96)https://www.nanbyou.or.jp/entry/81(2025年4月1日閲覧)
Rubin DT, et al.:Inflamm Bowel Dis. 27,1942-1953(2021)
Hibi T, et al.: Inflamm Intest Dis. 5:27–35 (2020)
Matsumoto T, et al.: J Crohns Colotis. 9,477-482 (2015)
6  「潰瘍性大腸炎およびクローン病の有病者数推計に関する全国疫学調査」厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究 総括研究報告書(平成28年度)
7「特定医療費(指定難病)受給者証所持者数,年齢階級・対象疾患別」令和4年度衛生行政報告例(令和4年度末現在)