健康と薬と生き方と。

漢方薬の考え方の中には、上薬(上品薬)、中薬(中品薬)、下薬(下品薬)が有ります。

これは漢方薬の考え方と言うよりも、大局観と言う物の考え方から出ている哲学のようなモノと考えても良いのではないでしょうか。

人が生きると言う事は、病気やけが、は勿論ですが、幸運や不運、良識の有る行動と、非常識な行動、など、人はいろいろな条件の下にさらされ、その結果から逃れる事が出来ずもがいて生きる生き物のようです。

そんな人生を、どう生きたら良いか、健全な生き方を漢方の持つ大局観は指示しているように思えます。

・上薬(上品薬)とは、本当に良いお薬、人の命を養う目的の薬で肉体を健全にし、長期間服用して毒性は皆無、故に不老長寿の薬と言われる。
これは摂生を常として、医食同源、食べる物こそ好い物を選び、良く噛んで、そして行動常に正しく、心豊かに、穏やかに過ごす、これぞ最高の生き方。

・中薬(中品薬)とは、弱った体を保持し建て直すお薬、体力、体調に歪みが有り、そのバランスを治す薬、使い方を間違えると毒になる。
仕事の都合や、遊びなどによる夜更かし、好みの偏り(食事の好き嫌いなど)、気性の激しさによる行動の偏り(ヒステリーなど)、これらの問題により体調が崩れて起こる症状、放置すれば発病に至る、自分の欠点を正す事が出来ない生き方。

・下薬(下品薬)とは、発病してしまった物を治す薬、切れ味(鋭い)刃物のような物、使い方を誤ると体を傷つける、基本的に長期に飲む薬ではない。
粗雑で粗野な言動を繰り返し、短絡的な行動、良識のない行動、人に迷惑をかけても平気でいる生き方、結果的に自他ともに傷つく生き方。

いかがでしょう、哲学的な考え方を持っていると思いませんか、薬で治さなければいけないのは、下品な生き方。
○○症(冷え性、肩こり性、怒りっぽいなど)と言われる症状をお持ちの方は中品な生き方。
摂生し、健康で長生き、人に好かれ、慕われ、尊敬される方が上品な生き方。

薬の使い方を、もう一度考えてみてください、あなたの薬の使い方の品位はどれでしょう、人として上品な生き方が出来るようになりたいモノですね。