はあとだより⁂7月⁂

〜残暑のつらさに「牛黄」〜

〈心瀉補腎〉
梅雨明けを迎えた頃、気温が急上昇することがあります。
身体が慣れていないので、しんどく感じられますが、まだこの頃は暑さに耐えうる体力は十分あります。
ところが8月の残暑ともなると、そうはいきません。
夏日、真夏日、猛暑日に耐え抜いた身体には、それなりのダメージとエネルギーの枯渇があるものです。
夏が来るたびに、地球温暖化が年々深刻化していることを身をもって思い知らされます。

しかも同じ気温でも、体力が低下してくると、元気な時よりも暑さがつらく感じられるものです。
老化、持病の悪化、夏バテ、冷房病など身体を維持するエネルギーに関わる「腎」が弱ってくると、
熱中症にもなりやすくなります。

「腎」は「心瀉補腎」という言葉で表現されるように、夏の暑さを乗り切るために
大活躍をしてくれる五臓です。身体に暑さが、こもらないように頑張っています。
鹿茸は「腎」の根本にある「腎精」を立て直してくれる生薬です。