はあとだより ⌘1月⌘
今年もよろしくお願いいたします。
ドライアイにも「亀鹿」
〈身体の水瓶〉
ある試験会場で、試験開始直前になったら、受験生が一斉に目薬を使い始めたそうです。
一人一人は必要があってのことなのでしょうが、同時にあちこちで点眼している光景を想像すると、
その場にいたら何とも異様に感じられることでしょう。
これは「眼」が置かれている環境の厳しさを物語っていると思います。
パソコンもスマホもなく、コンタクトレンズも高価で、落とせばみんなで必死に探すような時代の眼と、
使い捨てのコンタクトレンズを常用し、オンラインで勉強する時代の眼では、
酷使の度合いが違います。
目が乾くことをドライアイと言いますが、漢方的には「腎陰虚」による潤い不足が
関わっていると考えます。
腎陰とは身体の潤いや水分代謝をコントロールしている「身体の水瓶」です。
水瓶の水が減りすぎていると、乾燥肌やドライマウス、ドライノーズなど潤い不足の
諸症状が起こりやすくなります。腎陰虚が気になり出したら亀板です。
目薬が手放せない方にお薦めです。