はあとだより★11月号
~風邪予防は鹿茸~
《肌のバリア》
風邪はどこから来るのでしょうか。冷たい風に吹かれて、寒い思いをした後、鼻水が出てきて、悪寒がしてくると、「風邪、ひいたかなあ」と心配になります。
次第に目がしょぼしょぼしてきて、熱っぽくなると、「ああ、やっぱり」と仕方なく風邪をひいたことを認めます。
しかし、よくよく考えてみると、同じような状況でも大丈夫なときもあり、必ずしも具合が悪くなるとは限りません。
なんとか乗り切れることも多いものです。
結局は疲れ、睡眠不足、気圧の変化などによる「そのときの身体の状態」に大いに左右される事がわかります。
風邪という邪に対して、自分の元気である正気が負けるかどうかに係っている事を、漢方的に「根本の生命力」へと掘り下げていくと、腎精に辿り着きます。
人生は腎精という「生命力の種火」のようなエネルギーに、食事や呼吸などで気血水を補いながら、腎精が尽きるまで続きます。鹿茸は気血水とのバランスを整えながら、腎精を立て直してくれる生薬です。