はあとだより☆5月☆
〜腎の応援団は亀板〜
〈冷却装置〉暑い時、脇に保冷剤を挟むと、生き返ったような気がします。さらに熱中症気味になってくると、身体の中に保冷剤を埋め込みたくなります。春夏秋冬で考えれば、一年中暑いわけでもないのですが、今日の暑さが耐えられないのです。
しかし東洋医学からすれば、誰もが身体の中に「保冷剤よりも優れた冷却装置」を持っていることになっています。冷却装置の名は「腎」です。五臓の肝、心、脾、肺、腎の腎です。
五臓は木、火、土、金、水という、五行と称される性質をそれぞれが持っています。腎は水で、心は火です。夏の暑さは心の火力を倍増させます。そこで腎の水が熱を冷まして体温を維持しようと頑張ります。汗をかくのに水分補給が間に合わないと、腎の水である腎水に、さらに負担がかかることになります。
亀板は、そのような腎水を応援してくれます。夏は心がフル回転する季節とされていますが、実は心を支えている腎にとっては、ダメージを受ける受難の季節でもあります。