〜秋の乾燥肌に亀板〜
〈潤い不足〉毎年のことながら、暑い夏の後には秋がきて、秋になると肌がカサカサしてきます。炎天下に来る日来る日も汗を拭っていると、永遠に夏が続くような気がしてきます。とはいえ乾燥肌という点では、冷房での乾燥も看過できません。汗が引いた後、顔の肌が乾燥してくることがあります。
さらに秋風がふくようになると、かぜ気味状態がずるずると続き、それがいつの間にか咳だけが残り、これが意外と長引くのです。乾燥は何も肌だけではありません。のども、鼻も、目も口も乾きます。ドライノーズ、ドライアイ、ドライマウスと「ドライ」はみんな潤い不足です。
しかし本当は一番気にしなければならないのは、目に見えない気血の中の水分不足です。汗に必要な水分が不足すると、血の中の水分が使われるので、秋の気血のは「夏枯れ血虚」です。夏の脳梗塞なども「夏枯れ血虚」で助長されます。