はあとだより☆4月☆
〜気象病にも麝香〜
〈微調整〉今では天気予報でも、天気と体調不良の関係を説明してくれます。気象病という言葉も広く認知されています。これは、天気に体調を左右され続けてきた方にとっては、とてもありがたいことです。低気圧の接近にともない具合が悪くなっても、周囲に「気象病」とのご理解があれば、「天気なんて関係ない」などと、つらい言葉を聞かなくてすみます。
特に持病の悪化は、「天気のせい」とわかれば耐えることもできます。回復に向かっている時に、低気圧の接近で「一時的に」症状が重くなることがあります。すると「この治療法、合わないのかな」「もっと悪くなるのかな」と疑心暗鬼になります。そのような時も天気との関係がわかっていれば、「晴れるまで様子をみよう」と冷静になれます。
もともと東洋医学は、気象病にやさしい医学です。やさしいというよりも、人は自然の一部であることを前提としています。人は気圧や気温の変化に対応し、身体を維持するために絶えず微調整を続けています。その微調整を応援してくれる生薬が麝香です。