大事な大事なおくすり手帳

ここではみなさんの大事な『おくすり手帳』のことをお話いたします。

継続して薬を飲んでいる方や二か所以上の病院やクリニックに行っている方は・・・

持病で薬を飲んでいても、「血圧の薬」「糖尿病の薬」「精神安定剤」など、一般的なことは分かっても、正確な薬の名称まで言える人は少ないのではないでしょうか。おくすり手帳はこれまでに医療機関から処方された薬の情報を記録して持ち歩くための手帳で、自分がこれまでに飲んできた薬の内容を把握するのが目的です。
飲み合わせの悪いお薬もあります。特定の症状に使えないお薬もあります。同じ内容でも継続してシールを貼付して下さい。
どの期間、何を、どの程度服用しているといったように正確に医療機関のスタッフにお薬の内容を伝えて、安心してお薬を服用できるように普段からの利用を心がけましょう

他に何もお薬を飲んでいない、滅多にクリニックや病院にかからない人

滅多に薬を飲まずあまり必要性を感じない方もいるのではないでしょうか?
しかし一年に一度、または半期に一度程度ならクリニックや病院にかかるのではないでしょうか?インフルエンザや花粉症など季節的な症状もあります。
すると昨年の薬の名前など憶えていないでしょうし一日に服用した量なども覚えていらっしゃらないでしょう。
受診したその日の夜や翌日、急に悪化して最寄りの医療機関や救急センターなどの受診をすることもあるかもしれません。その時に意識がはっきりしているとは限りませんがおくすり手帳があれば安心です。
医師も飲んだことのある薬は安心して処方しやすいですし、飲ませてはいけない薬があるならばしっかり把握したいのです。おくすり手帳がその履歴の証拠になるのです。
インフルエンザの異常行動などもありました。
服用したことのある薬の詳細を把握するためにおくすり手帳をもっと活用しましょう。

災害時などの対応

阪神淡路大震災、東日本大震災などでもおくすり手帳をお使いの方は大変に役に立ったとお思いでしょう。このような災害時は、かかりつけの病院からデータや紹介状はもらえず、患者さん自身が治療内容や使っている薬を伝えなくてはなりません。 皆さんは自分が服用しているお薬の名前が言えますでしょうか? 今までコントロール出来ていたお薬がわからなければ、また治療を最初から始めなければならず、コントロールがうまくいかない場合もあります。ストレスの多い災害時など尚更です。 内容さえわかれば何日も待たずにスムーズにお薬が受け取れるのです。
何の病気でどの薬が必要か一目でわかり、おくすり手帳はとても役に立ったそうです。
災害時には医薬品が不足する事もありますが、同じ薬でなくても入手可能な代替薬を処方して頂けるでしょう

飲んでいる薬に変更がなくてもシールは貼り続けて下さい。
災害時は我々も被災者です。医師や薬剤師は他の地域から駆け付けます。
いつからどのような薬をどのくらいの期間、量の変更なく継続しているか… そういった情報が現場では大切なのです。

☆☆おくすり手帳にはこのようにたくさんの有用性があります☆☆

幾つか説明させて頂きましたがいかがでしょうか?
やはりなかなか面倒くさいとお考えの方も多いと思います。
医師も薬剤師も安心して安全にみなさんにお薬をお渡ししたいと考えています。
最近ではジェネリック医薬品の処方も多く、同じ成分だがお薬の名前が違うという薬品が多数存在します。
どうぞご理解いただいておくすり手帳をご活用いただけたらと思います。
当薬局ではみなさんにおくすり手帳も持って頂いております。
シールの貼付を毎回確認させて頂いております。
ご協力よろしくお願いいたします。