喫煙は認知症のリスクです!

★ 禁煙ネタでもう一つ!

喫煙はこれまで心疾患、脳血管系疾患に対しては危険因子として警告されてきました。しかし、認知症の関係はいまひとつ不明な所がありました(http://archinte.ama-assn.org/cgi/content/short/171/4/333)。

今回、Arch Intern Medに喫煙と認知症との関係を調べた論文が載っていました。

■方法■
1978年~1985年に調査したことがある21123人の方を調査した。1994年~2008年に再度、アルツハイマー性認知症と脳血管性認知症を調べました。中年の喫煙と認知症のリスク比を出しました。

■結果■
23年間で全体で5367人が認知症と判断されました(1136人はアルツハイマータイプ、416人が血管性)。年令、性別、血圧、血糖・・・等々のインデックスを加味して、喫煙者と非喫煙者を比較すると、認知症のリスク比は2.14でした。アルツハイマータイプが2.14、血管性が2.72です。

■まとめ■
20年間喫煙していると、認知症の危険性は倍になります。これはアルツハイマー型、血管性両方ともでした。
このことから、脳は喫煙に対して免疫がないようです。

これは禁煙指導のときに使えますね。
「タバコを吸っていると、認知症になるぞ!」といえますね。