太極拳は心不全に良い!

たまたま、Arch Intern Med.をみていたら、太極拳が心不全を改善するというレポートが載っていました(http://archinte.ama-assn.org/cgi/content/short/171/8/750)。

どうも、プレリミナリー(予備的)な試験で太極拳を心不全の患者さんにさせたらQOLが良かったようです。そこで、もっと厳密に調べてみたそうです。

■方法■
ブラインド下で収縮期性心不全の患者さん(NYHA1~3)100人を2群に分けました。12週間、片方の患者さんには太極拳を、もう片方にはその時間にあわせて教育しました(education?⇒運動させなかったということですね)。

一次評価は運動対応能(6分間の歩行テストとピークの酸素摂取)とQOLを調べました。

■結果■
年令は平均67歳、左室駆出率(EF)は29%、最大酸素摂取量は13.5mL/kg/minです。心不全のレベルはNYHAのクラス2程度です。

試験終了後、6分間歩行能と最大酸素摂取能はコントロールと太極拳実施者とは差がありませんでした。

しかし、QOLは太極拳実施者のほうが有意に良くなっていました。また、運動のは改善してないのですが、本人感じた運動能または気分は太極拳をしたグループの方が尾よく改善されています。

■まとめ■
太極拳は運動能をあげると言うわけではないのですが、気分的によくなっているように思わせるようです。

こういう評価というのは難しいですね。でも、何らか効果がある様です。でも、こういう効果は大事ですね。