TNFα阻害薬はRA患者の血糖をコントロールする

久しぶりのJAMAです。

リウマチ(RA)や乾癬の患者はインスリン抵抗性と密接に関連するとともに、糖尿病の発症リスクも高いことが知られています。

治療でDMARDsを投与すること、糖尿病のリスクも減少するとされます。しかし、どのDMARDsがリスクをどれほど下げるのかは詳細に検討したレポートは少ないようです。

■方法■
米国とカナダの保健データを用いて、リウマチ患者と乾癬患者が最低でも2回以上通院した患児のをピックアップしました。

結果は新たに糖尿病と診断され、医療用医薬品が処方されたか否かを方をピックアップ。

■結果■
①TNFα阻害薬、ヒドロキシクロロキン、リウマトレックス以外のDMARDsでは、50.2人/1000人/年、でした。
②TNFα阻害薬では、19.7人/1000人/年
③リウマトレックスでは23.8人/1000人/年
④ヒドロキシクロロキンでは22.2人/1000人/年

ハザード比は、TNFα阻害薬処置患者では0.62、リウマトレックスでは0.77、ヒドロキシクロロキンでは0.54と他のDMARDsに比べて発生リスクが下がることが証明された。

■結果■
TNFα阻害薬やヒドロキシクロロキンでは他のDMARDsに比べて糖尿病へのリスクを下げることが明らかとなった。

このことは、糖尿病予備軍のケアにも重要ですね